関西国際空港で飛行機のアイドリング時間を従来の出発30分前から15分前に短縮する。
これはAPUという動力補助装置（エンジン）のアイドリング時間を短縮するということのよう。

要は飛行機を動かすメインエンジンを起動するために必要なエネルギーや、機内に供給
する電力などを発生する装置のこと。
この起動時間を減らすことにより排出する二酸化炭素（carbon dioxide）を減らすという。
ちなみにその分のエネルギーは地上から電力エネルギーで供給するとのこと。
それでもAPUを動かすよりは環境負荷は低いということなんだろう。


温暖化の主役であるという二酸化炭素、実はクルマも重要ではあるけれど、飛行機も
重要になっている。

なにせ莫大な量の化石燃料を使って飛ぶのだから、排出する二酸化炭素量も多い。
今、この瞬間にも数百数千では収まらない航空機が二酸化炭素を撒き散らしながら
世界中の空を飛んでいる。
あまり深く考えなくてもなんかヤバそうだ…ということがわかる。

そうした中で少しでも減らそうという試みが今回の措置。
あとは航空機の低燃費化も必要だし、そもそもそんなに飛ばす必要があるのか？という
ところもいずれ考えなければいけないことになるような気がする。


蛇足ではあるけれど自分のところの空港から減便されたり路線廃止されたりするから
といって現状維持の陳情しているのを見ると、なんとも考えてしまう。
だってカラの飛行機を飛ばしても無駄以外の何物でもないんだから。
むしろそれは環境に貢献できたと考えて、別の手段で来る人の数を増やした方がイイ。
その方が環境負荷も低いし、航空機以外の輸送機関にも恩恵があるんだから。